歯科医院でホワイトニングで使用される薬剤は、色々ありますが、3つの薬剤が使用されます。
①過酸化水素
②過酸化尿素
③過ホウ酸ナトリウム
①は、歯科医院でやるホワイトニングで、使われます。
②は、家でやるホワイトニングで、使われます。
③は、神経のない歯に使われます。
①、②、③の順番で、歯を白くする効果は弱くなります。
①の、医院でやるホワイトニングは短時間で、効果を出さないといけないので、当然、歯を白くする効果は強くなくてはいけません。
②の、家でやるホワイトニングは、強くしすぎてしまうと、知覚過敏などの副作用が出てしまうので、①よりも弱くなくてはいけません。しかし、マイルドな結果、作用時間が長くでき、①と同等もしくはそれ以上のホワイトニング効果が期待できます。
③は、歯の内部に薬剤を入れて、次回の来院時まで、ずっと入れたままのため、効果の弱い持続的なホワイトニング剤になります。これを強くしてしまうと漂白効果が、歯を通り越して歯茎や歯を支える骨にまで作用して痛みや、歯と骨がくっついてしまう(本来、歯と骨は、歯根膜という人体のような組織で繋がっており、直接くっついていません)ため、長時間使用可能な、効果のマイルドなものが使われます。
ホワイトニングで歯が弱くなるのではと、心配される方もおられますが、多くの研究がホワイトニングで歯が弱くなることはないと結論づけていますので、安心して歯医者さんで、施術を受けていただけたらと思います。
しかし、無カタラーゼ症、妊娠中、授乳中の方、ホワイトニング材にアレルギーのある方は、残念ながら、施術を受けることが出来ません。また、エナメル質形成不全、象牙質形成不全、重篤なテトラサイクリンによる変色歯の方も効果が得られない場合があるので、歯科医師の診断を受けて施術を受ける必要があります。